GUIDE創業ガイド

  1. 1.創業、何から始めれば?

今皆さんの心の中で温めている、「創業してみたい」「自分で商売を起こしてみたい」という思い。その思いが強く、はっきりしたものであれば、創業する日は近いはずです。
思いの実現に向け、資金、ビジネスパートナー、取引先、スタッフなど、自分に不足する「経営資源」を獲得するために必要となるのが「事業計画書」です。
ポイントは、一人で完結しないこと。
「事業計画を外部の誰かに説明し、納得させる」
「自分で解決できない疑問は誰かに聞く」
いずれも、自分以外の誰かに対して起こしていくアクションですよね?
こうした外向けのアクションを通じて、あなたの創業計画はより具体的で、現実的なものになります。
さらに、説明相手、相談相手は、あなたのビジネスの力強いパートナーになってくれるかも知れません。

思いを文書化する「事業計画書」

事業計画書の作成でつまずいた経験がある方がいらっしゃるかも知れません。たくさんの調べ物をして、情報を整理し、簡潔に記載するのが事業計画書。何でそんなもの、作らないといけないんでしょう?
それは、あなたが「外の誰かを説得する」ために必要だからです。あなたの思いは、あなただけのもの。その思いを外向けに表現する最初のステップが、「事業計画書」です。

事業計画書に記載する内容(例)
  • 創業動機(なぜ創業するのか)
  • 事業の内容  
    • 扱う製品、サービスの説明
    • 顧客に関する分析(お客様は誰か)
    • 顧客ニーズに関する分析(なぜお客様はお金を出してそれを買うのか)
    • 顧客獲得戦略(どうやってお客様に買ってもらうか)
    • 市場規模、成長性に関する分析
    • 競合(ライバル)に関する分析
    • 自社の強み(なぜ競争に勝てるのか)
    • 実施体制
  • 売上、経費に関する計画
  • 経営者の経験、ノウハウ、資格
  • スタッフ、協力者などの人的ネットワーク
  • 開業時に必要となる費用と調達方法

など

自分でやること、誰かに聞くこと

創業準備に当たっては、「自分でやること」と「人に聞くこと」が混在しています。
自分でやらなければならないことを誰かに聞いたり、解決できないことを無理やり自分でやろうとすると、行き詰ってしまいます。
まずは、「自分でやらなければならないこと」から始めてみましょう。
そこから先は、どんどん外に出て、様々な人に知識やヒントをもらいましょう。

  • [自分でやらなければならないこと]

    • 自分の生き方と創業について深く考えること
    • 創業の動機(なぜ創業するのか)を文章化すること
    • あなたの創業に不可欠な知識やノウハウ、人脈を蓄積すること
  • [主に自分でやること]

    • 創業の予備知識について予習すること
    • 事業計画書の「自分なりの下書き」を書くこと
  • [主に誰かに聞くこと]

    • 事業計画書の下書きで埋められなかった事項に対する質問
    • 創業する業界の動向、地域の動向に関する聞き取り
  • [誰かに聞かなければならないこと(自分で完結してはいけないこと)]

    • 顧客ニーズに関する情報収集
    • 事業協力者からの協力取り付け
    • 創業に不可欠な手続に関する情報収集(p13以降に記載)

一口メモ

創業支援機関担当者が語る「答えられない質問」3事例

  1. どんな分野で創業したら儲かりますか?

    →まずご自身のやりたいこと、決まってますか?

  2. 業界の動向を教えてください

    →支援機関で聞くより、業界の方に聞いた方が良さそうです。

  3. いくらで売ったらいいでしょう?

    →「値頃感」は顧客が決めるもの。支援機関に正解はありません。

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