【開催報告】 Oita GROWTH Ventures 中間交流会

みなさん、こんにちは。おおいたスタートアップセンターです。

当センターが「共同運営」として参画している大分県成長志向起業家育成支援事業「Oita GROWTH Ventures（おおいたグロースベンチャーズ）」について、12月9日（火）に開催された「中間交流会」の様子をレポートします。

本プログラムは8月のキックオフから約4ヶ月が経過しました。今回の中間交流会は、2026年2月に予定されている最終成果発表会（DEMO DAY）に向けた、いわば折り返し地点での「作戦会議」です。

会場は、本年度の採択起業家の一人である大村さんが代表を務める「Twelblue」をお借りして行われました。起業家5名に加え、彼らを支えるメンター、そして県内の支援者（バディ）が一堂に会し、熱気あふれる時間となりました。

■基調講演：事業承継から始まる成長戦略

会の冒頭では、株式会社アンクス（鹿児島県）代表取締役社長の菊永満氏による基調講演が行われました。

菊永氏は、Appleやユニクロなどのグローバル企業での経験を経て、故郷の鹿児島に戻り事業を承継された経緯をお話しくださいました。「楽しい仲間と楽しいことをすると、世の中が少し良くなる」というモットーのもと、地域課題をビジネスで解決していく姿勢や、組織文化（クレド）の重要性について語っていただき、参加者一同、大いに刺激を受けました。

■採択起業家による中間報告

続いて、採択起業家によるピッチが行われました。

今回は単なる事業説明ではなく、「この3ヶ月でどう変化したか」「今、直面している壁は何か」をさらけ出し、メンターや参加者全員で解決策を議論する場となりました。

1. 株式会社ミトメ舎（安部 雅枝 氏）

経済合理性と福祉の狭間で葛藤もありながら、障がいのある方の個性を活かしたモノづくりを展開。Forbesジャパンのアワードでファイナリストに選出された関係で、当日はオンラインで中間交流会に登場されました。

2. ティールファシリティーズ株式会社（原田 正和 氏）

地方インフラ（水道）を守る事業。「当たり前の尊さを守る」という自身の使命を深く言語化し、現在はスピンアウトと資金調達に向けた準備を進めています。

3. FOREST SEMINAR（森 達雄 氏）

「1足長の法則」を用いた杖による健康寿命延伸を目指し、年明けの法人化（株式会社MORI FAM設立）に向けた決意と、将来のビジョンを語られました。

4. 株式会社BAS（伊藤 修 氏）

スマートグラスを活用したセルフヘアカット技術。ワークショップでの検証を通じ、ユーザーが真に求めている課題（ブロッキングの難しさ等）を発見し、現実的なロードマップへと修正を行いました。

5. Twelblue（大村 尚未 氏）

今回の会場主でもある大村さんは、アパレル時代の経験から「人の魅力を引き出す」という原点に回帰。結婚相談所やウェディング事業を通じ「幸せのパワースポット」を作るという構想を共有しました。

■支援者（バディ）による報告

Oita GROWTH Venturesの特徴の一つである「支援者育成プログラム」に参加しているバディの皆様からも活動報告がありました。

「外側からの支援」ではなく、起業家と共に悩み、内側から伴走する「当事者意識」への変化や、自身の強みを活かした能動的な提案など、支援者ご自身の成長も強く感じられる発表でした。

■総括

今回の中間報告会は、完成されたプランを発表する場ではなく、泥臭い悩みや課題を共有し、チーム全体で次のステップへ進むための貴重な時間となりました。

これから後半戦のメンタリングを経て、2026年2月19日（木）のDEMO DAYでどのような進化した姿が見られるのか、私たちも非常に楽しみです。

おおいたスタートアップセンターは、引き続きOita GROWTH Venturesを通じて、大分から生まれる挑戦を全力でサポートしてまいります。

Oita GROWTH Ventures公式ホームページ https://oita-growth-ventures.com/